引き出し付きの小物入れを3Dプリンターで自作してみた

自作

昨年、UVレジンを使った羽ヘアピンの製作に挑戦しました。
その時に使用したレジン液の塗料が雑に保管されており、これはイカンということで3Dプリンターで入れ物を自作しました。

使いたいときにすぐ取り出せるように、引き出し付きにしてみました。

自作を考えている方の参考になれば幸いです。

製作した小物入れ

製作した引き出し付き小物入れです。

UVレジン工作で使う塗料がちょうど収まりよく入ります。また、引き出しは下から指を引っ掛けることで取り外しが可能となっています。

3Dプリンターで自作した引き出し付きの小物入れ
引き出し付き小物入れ
塗料を入れたとき
指の引っ掛かり

製作過程

小物入れの製作に使用したツールは下記の3点です。

  • 3DCADソフト:SolidWorks(個人用のライセンス)
  • 3Dプリンター:Anycubic社製
  • スライサーソフト:UltiMaker Cura

製作工程の詳細については以下に記します。

引き出しに入れる物の確認

引き出しに入れたい物の高さを確認します。

3Dプリンターで製作するため、必要以上に高く大きくすると印刷に時間がかかってしまいます。今回は高さが70mmぐらいの物を入れる想定の設計で、1つの段を印刷するのに半日程度かかりました。また、引き出しも1つ印刷するのに同じく半日程度かかりました。(使用する3Dプリンターの機種や設定によって多少前後する。)

入れたい物の高さ確認

3DCADでモデリング

製作した引き出し付き小物入れは3段なので、下/中/上段の3部品と、引き出しが1部品、嵩増し部品が1部品の計5部品のパーツモデルを作成します。段数を増やしたい場合は、中段を重ねることで段数を増やすことができます。

嵩増し部品の必要性ですが、引き出しを引くための指を下から入れられるようにするために後から追加しました。

下段
中段
上段
引き出し
嵩増し部品

アセンブリモデルも作成します。このとき、断面図で引き出し内の空間が狙い通りになっているか確認します。引き出しを深くしすぎると入れた物が取り出しづらくなると思ったので、引き出しの高さは最大まで高くしていないです。

アセンブリ
アセンブリ 断面図

3Dプリンターで印刷

SolidWorksでモデリング後、3Dプリンターで出力するまでの工程は以下の通りです。

① モデリングしたファイルをSTLデータに変換する。
② 変換したSTLデータをUltiMaker Curaに取り込む。
③ UltiMaker Curaのスライス設定を確認したのち、3Dプリンター用の印刷データを作成する。
④ 3DプリンターにUltiMaker Curaで作成した印刷データを送って出力する。

上記手順で各部品を出力します。

下段
中段
上段
引き出し
嵩増し部品

段と嵩増し部品を重ね合わせには接着剤を使います。

まとめ

引き出し付きの小物入れを3Dプリンターで自作しました。

囲いの箱に引き出しがついた非常にシンプルな構成になっています。引き出しを引いたときに傾かないようにしたり、ばねをつけて自動で元の位置に戻るように工夫してみても面白そうです。

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