3Dプリンターで5連射式のゴム鉄砲を作ってみました。
本記事では、ゴム鉄砲の製作工程や5連射ができる仕組みについて解説します。
製作したゴム鉄砲
製作したゴム鉄砲です。
最大で5連射できます。トリガーを引いてゴムが発射されるときの音が気持ちいいです。
5連射の仕組み
5連射ができる仕組みを解説します。
トリガーと歯車の位置関係が大事なので、ゴム装填から発射までの動きを説明します。
① ゴムを装填している状態
ゴムの力による歯車の回転をトリガーで抑えている
② ゴムを発射
トリガーを引くことで、歯車の回転を抑えていたストッパーが外れる
ゴムの力で歯車は回り、歯車にかかっていたゴムが外れ、ゴムが発射される
③ 歯車が回り続けると、歯車にかけているゴムがすべて発射されてしまう
トリガーを引くと同時に、歯車が回転し続けないようにするストッパーが必要となる
トリガーから指を離すと、ばねの力でトリガーは①の位置に戻る
ストッパーが外れて歯車は回ろうとするが、トリガーのストッパーで止まる
④ ①の状態に戻る



①~④までの流れの動画です。
製作工程
製作工程を紹介します。流れとしては以下の通りです。
① 3DCADでモデリング
② 3Dプリンターで印刷
③ 組立
各工程の詳細を説明します。
3DCADでモデリング
Fusion360を使ってモデリングしました。
歯車とトリガーの合致は不完全にして、歯車を回して下図①~③の動きができていそうかを確認します。



3Dプリンターで印刷
3Dプリンターで合計5部品を出力します。
- 本体ケース 右半分
- 本体ケース 左半分
- 歯車
- ゴムをかけるフック(先端にある部品)
- トリガー
完成!
出力した各部品を組み合わせて完成です。
本体ケースの端の方が反ってしまいフックが入らなくなってしまったので、フックは接着剤で強引に取り付けています。

失敗事例
製作時の失敗事例を紹介します。
ゴムが歯車と本体ケースの溝に入り込んでしまい、ゴムが発射できなくなる事例がありました。
本体ケースの歯車軸保持フランジを短くして、本体ケースと歯車の間の溝を広げて解決しました。


余談(フィラメントの違い)
普段の工作ではanycubicのフィラメントを使っているのですが、途中でなくなってしまったのでELEGOOのフィラメントを使ってみました。


トリガーの部分だけanycubicのフィラメントで作っているのですが、同じ白色でも色味の違いがわかるでしょうか。
本体ケースはELEGOOのフィラメントなのですが、少し黄色味がある白になっています。anycubicのフィラメントの方は黄色味がなく綺麗な白色です。
黄色味のない白色のフィラメントを使いたい場合は、anycubicのフィラメントがオススメです。(その分値段はELEGOO製より若干お高めですが…)

まとめ
5連射できるゴム鉄砲を3Dプリンターで作ってみました。
連射ができる仕組みを解説しているので、ゴム鉄砲の自作を考えている方の参考になれば幸いです。
コメント