「将来はメーカーで設計の仕事がしたい!」 そう考えている学生の皆さん、具体的な仕事のイメージは湧いていますか?
「夏場は一日中、涼しいオフィスで3DCADを操作している」 「ひたすら図面を描き続けている」
設計職に関してこのようなイメージを持っているかもしれませんが、実際の現場では、試作品の評価をしたり、製造現場の担当者と議論したりといった業務も多いのが現実です。
この記事では、高専・大学を経て現在メーカーで設計職として働く私が、機械設計エンジニアの仕事内容を紹介します。就職活動中の学生さんや、将来エンジニアを目指す方の参考になれば幸いです。
※本記事は全ての設計職について記載しているわけではなく、設計職の一例を紹介しています。
- 経歴: 高専(機械)→大学(機械)→メーカー就職(2020年~)
- 現在の仕事: 機構・外装設計、板金設計
- 使用ツール: SOLIDWORKS(学生時代から愛用)
- 趣味: 3DプリンターでのDIY
- 設計職の仕事内容
メーカー設計職の1日のスケジュール(例)
メーカー設計職の1日のスケジュール例を紹介します。
- 9:00出社・メールチェック
出社したらまず最初に、会社支給のノートPCを起動して、社内の人やサプライヤから問い合わせが来ていないかをチェック。
- 9:30チームミーティング
製品開発のプロジェクトメンバーでプロジェクトの進捗状況を確認。
- 10:00作図
SOLIDWORKSを使って部品の図面を作成。
- 12:00休憩
- 13:00デザインレビュー(DR)デザインレビュー(DR)とは
設計審査のこと。開発の各工程で、要求仕様を満たす設計ができているか、評価内容に見落としがないか等、関連部署や有識者にチェックしてもらい、次の工程に進んで問題ないかを判断する。
ブログ管理者上司や他部署の方から鋭い指摘を受けるため、製品開発をしていて最も緊張する場面です。個人的には、卒論の発表と同じぐらい緊張します(笑)。
- 14:00デザインレビューの議事録作成
- 14:30作図
- 18:00(定時)帰宅
出図の締め切りに間に合うかギリギリなときは、残業して間に合わせます。残業時間は企業によってまちまちだと思いますが、私の残業時間は多い月で20~30時間程度です。
設計以外の仕事内容
メーカーの設計職は、製品の設計をすることだけが仕事ではありません。本項では、設計以外の仕事内容について紹介します。※ここで紹介しているのがすべてではありません。
製品の試験・評価
要求される仕様を満たすために設計をしますが、設計したものが本当に仕様を満たしているのか試験・評価する必要があります。設計上は仕様を満たしていても、実際に動かしてみると想定していなかったことが原因で不具合が発生するものです。
そのため、要求仕様を満たしていると判断するためにはどんな試験や評価が必要なのかを考えて、設計したものに対して試験や評価を行います。
開発する製品によっては、これまでのノウハウからある程度は試験・評価するべきことが決まっていることがあります。手順書があれば、手順書に沿って評価を行います。
他部署や業者との折衝
製品の開発に携わっているのは機械設計の部署だけではなく、電気・ソフトウェアの部署や生産技術も携わっている場合があります。他部署も開発に関わっている場合、機械設計だけの都合で設計を進めることはできません。電気・ソフトウェア上の都合や、組立上の都合等があるためです。
話し合いを行って、双方が納得できる着地点を見つけることも仕事の一つです。
仕様書類の作成
製品開発において、設計した部品の調達や、部品の組み立て等を他部署や外部の業者が担当している場合があります。
設計した本人には、調達する部品の必要事項や、組み立てで大事なところ、調整が必要な部分などはわかっていると思います。しかし、設計者以外にはわからないため、他部署や外部にお願いするにあたって仕様書を作成します。
技術書の作成
製品開発は開発したら終わりではなく、その製品開発で得た知識や技術、経験等を今後の開発に活かすために、記録として残しておきます。
書類を作成したら、上司の承認を貰ってデータベースに登録するという作業があります。
まとめ
本記事では、メーカーで現役の機械設計エンジニアとして働いている私が、機械設計職の仕事内容について紹介しました。
本記事で紹介した通り、設計職はSOLIDWORKSで設計するだけが仕事ではありません。意外かもしれませんが、書類作成のような事務的な仕事が多いのも事実です。しかし、ものづくりが好きな方にとって、設計職はオススメの職です。自分が設計したものが形になり、世に出てお客さんに使ってもらえるのは嬉しいことです。
メーカーの機械設計職に就きたいと考えている学生の参考になれば幸いです。


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