私はショッピングモールで買い物に行ったときや食事をしに行ったときに、モール内にあるガチャポン専門店に必ず足を運んでしまいます。
ラインナップをチェックして、気になるものがあればついつい回してしまうのですが、中には自立しないものがあり、ちょうどいい台が作れないか考えていました。
そこで、自立しないフィギュアが飾れる台を3Dプリンターで自作してみました。
本記事では、3Dプリンターを使ったフィギュアを飾る台座の製作方法について紹介します。
- 自立しないガチャフィギュア用の台座の完成形とその特徴
- フィギュア台座の具体的な製作過程
- 3Dプリントにおける強度向上のための設計の工夫
製作した台座
製作したフィギュア台は下図の通りです。
ハムスターと梯子がフィギュアで、白い部分が3Dプリンターで製作したフィギュア台です。
下から床、支柱、屋根の3部品構成です。梯子を支柱で支え、ハムスターが埃を被らないようにするために屋根を設けています。

制作過程
フィギュア台の製作に使用したツールは下記の3点です。
- 3DCADソフト:SolidWorks(個人用のライセンス)
- 3Dプリンター:Anycubic社製
- スライサーソフト:UltiMaker Cura
製作工程の詳細については以下に記します。
SolidWorksの個人用ライセンスの取得方法についてはこちらの記事で紹介しています。
飾るフィギュア
フィギュア台に飾るフィギュアは、ハムスターが梯子に登って望遠鏡で遠くを覗き込んでいるものです。
ハムスターが登っている梯子を支えなければ倒れてしまいます。

3DCADでモデリング
製作するフィギュア台は床、支柱、屋根の3部品構成です。
・床
ハムスターを置くベースとなる部分です。梯子の足をはめるための凹みが2つと、支柱を差し込むための丸穴があります。

・支柱
ハムスターの梯子を支える支柱です。回転止め用の出っ張りが屋根側にあります。

・屋根
ハムスターが埃を被らないようにするための屋根です。支柱を差し込むための穴があります。

・ASSY
床、支柱、屋根を組み立てた状態です。

これで3DCADでのモデリングは完了です。
3Dプリンターで印刷
SolidWorksでモデリング後、3Dプリンターで出力するまでの工程は以下の通りです。
① モデリングしたファイルをSTLデータに変換する。
② 変換したSTLデータをUltiMaker Curaに取り込む。
③ UltiMaker Curaのスライス設定を確認したのち、3Dプリンター用の印刷データを作成する。
レイヤー高さ:0.3mm
④ 3DプリンターにUltiMaker Curaで作成した印刷データを送って出力する。
上記手順で各部品を出力し、組み立てしたものがこちらです。

FDM方式の3Dプリンターで作成した支柱はせん断方向の力に弱いため、床と屋根に差し込む際は注意が必要です。
支柱のインフィル密度を100%にすることで、支柱の中身が詰まった状態になり強度が高くなります。
まとめ
自立しないフィギュアが飾れる台を3Dプリンターで自作してみました。
可愛い写真が撮影でき満足しています。STLデータが欲しい方は問い合わせページからお問い合わせください。
その他玩具に関する自作作品についてはこちらの記事をご覧ください。





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