ダイニングテーブルやキッチンのカウンターにスプーンやフォークを置いておきたいけれど、ただのケースに入れただけだと埃を被ってしまったり、生活感が出てしまいます。
そこで、開閉式のカトラリーケースを3Dプリンターで製作しました。使うときはサッと開いてカトラリーを使用することができます。開閉式なので、カトラリーを使用しないときは閉めておけば、埃を被る心配はありません。
本記事では、開閉式のカトラリーケースの製作方法を紹介します。カトラリーケースの自作を考えている方の参考になれば幸いです。
- 開閉式カトラリーケースの製作方法
- 経歴: 高専(機械)→大学(機械)→メーカー就職(2020年~)
- 現在の仕事: 外装設計、板金設計
- 使用ツール: SOLIDWORKS(学生時代から愛用)
- 趣味: 3DプリンターでのDIY
製作した開閉式カトラリーケース
製作した開閉式カトラリーケースです。
手前にある取っ手を引くことで、ケースを開閉することができます。3Dプリンターの材料色を変えて同じ形状のものを2つ製作し、2段重ねにしています。中には食器下に敷くシートを貼りつけています。


開閉式カトラリーケースの製作工程
ここからは開閉式カトラリーケースの製作工程を紹介します。
カトラリーケースの製作に使用したツールは下記の3点です。
- 3DCADソフト:SolidWorks(個人用のライセンス)
- 3Dプリンター:Bambu lab A1 mini
- スライサーソフト:Bambu Studio
SolidWorksの個人用アカウントについては、こちらの記事で紹介しています。
初めての3Dプリンター購入を考えていて、どの機種を買ったらいいか迷っている場合、この3Dプリンターを購入すれば間違いないです。
参考にしたカトラリーケース
カトラリーケースを製作するにあたり、山崎実業さんのカトラリーケースを参考にしました。
SOLIDWORKSで設計
SOLIDWORKSで設計しました。開閉式にするときの注意点で、ケースを開けてカトラリーを取り出すときに、勝手にケースが閉まらないようにする必要があります。
ケースが勝手に閉まらないようにするためには、ケースを開いているときに、ケースの重心位置が回転中心よりも前になっている必要があります。
下図左側の開閉検討では、回転中心でケースを開閉したときに、干渉せずに開閉するためのケース形状や回転中心の位置を考えている図です。
下図右側の重心位置確認では、ケースを開閉したときに、設計意図通りにケースの重心位置が回転中心より前になっているかを確認している図です。


ケースの重心位置を回転中心より前にすることで、ケースが開くところまで開いてしまうので、下図の位置にストッパーを設けています。ストッパーがあることで、下図右側の位置でケースの開きが止まります。


3Dプリンターで印刷
SolidWorksでモデリング後、Bambu lab A1 miniで出力するまでの工程は以下の通りです。
- モデリングしたファイルをSTLデータに変換する。
- 変換したSTLデータをBambu Studioに取り込む。
- Bambu Studioのスライス設定を確認したのち、3Dプリンター用の印刷データを作成する。
レイヤー高さ:0.2mm
インフィル密度:20% - Bambu lab A1 miniにBambu Studioで作成した印刷データを送って出力する。

使用したフィラメントはこちらになります。下記リンクはスプール付きですが、詰め替え用のスプールなしタイプもあります。
組立
3Dプリンターで印刷した部品を組み立てます。
蓋の繋ぎ合わせと、蓋へのストッパー組み付けには接着剤を使用しています。外箱を繋ぎ合わせるときは、中にケースを入れることを忘れないようにします。




最後に蓋を被せたら完成です。開閉確認をし、設計意図通りの動きになっているかチェックします。ケース内に敷くシートは、カトラリーと3Dプリンター造形物との接触が気になる場合は敷いた方がよいでしょう。


まとめ
本記事では、開閉式カトラリーケースの3Dプリンターを使った製作方法を紹介しました。開閉式にすることでカトラリーが剝き出しにならなくなり、埃を被る心配が無くなります。
デザインは山崎実業さんのカトラリーケースを参考にしているので、オシャレな感じにできたのではないでしょうか。カトラリーケースの自作を考えている方の参考になれば幸いです。
その他の日常で使える実用的な自作作品についてはこちらの記事をご参照ください。



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